毎朝の満員電車に揺られながら、「ああ、今日も仕事か…」とため息をついていませんか?
新入社員の皆さんにとって、通勤は単なる「会社へ行くための移動時間」でしかないかもしれません。しかし、世の中で「一流サラリーマン」と呼ばれる成果を出し続ける人たちは、この時間を全く別の視点で捉えています。
彼らにとって、電車やバスの中は「誰にも邪魔されない自分だけの投資時間」です。
実は、この通勤時間の使い方ひとつで、数年後のキャリアや年収に驚くほどの差がついてしまうのです。
一流サラリーマンと凡人サラリーマンの通勤時間を分ける思考法

「ただ移動するだけ」の時間にするか、「未来への投資」に変えるか。まずは、その衝撃的な事実から見ていきましょう。
往復2時間は年間で約500時間もの差になる
「たかが通勤時間」と侮ってはいけません。塵も積もれば山となると言いますが、毎日の積み重ねは想像以上のボリュームになります。
例えば、片道1時間の通勤をしている場合をシミュレーションしてみましょう。
| 期 間 | 通勤時間(往復2時間) | 積み重なると何ができる? |
|---|---|---|
| 1日 | 2時間 | 映画1本鑑賞 / ビジネス書1冊読破 |
| 1週間 | 10時間 | 専門書の学習 / オンライン講座の受講 |
| 1ヶ月 | 40時間 | 資格試験の合格ライン到達 |
| 1年間 | 480時間 | 難関資格の取得 / 新たなスキルの習得 |
年間で480時間。これは、1日8時間労働に換算すると約60日分(2ヶ月分)の労働時間に匹敵します。
この膨大な時間を、スマホゲームやSNSの閲覧で浪費するか、自分のスキルアップに充てるか。
3年後、5年後に同期と圧倒的な差がついているのは明白です。
「会社に着いてからスイッチオン」では遅すぎる理由
多くの人は、会社のデスクに座り、パソコンを開いてから「さあ、仕事モード」に切り替えます。しかし、一流のビジネスパーソンは違います。彼らは家を出た瞬間からビジネスモードに入っています。
脳が完全に覚醒し、トップスピードで思考できるようになるまでには時間がかかります。
- 凡人のパターン:出社してからエンジンをかける → 午前中はアイドリング状態で生産性が低い
- 一流のパターン:通勤中にエンジンを温める → 始業の9時からトップスピードで業務開始
この「スタートダッシュの差」が、日々の成果の差となり、ひいては上司からの評価や昇進のスピードに直結するのです。
新入社員のうちに習慣化すべき「インプット」の重要性
20代前半の新入社員にとって最も重要な仕事は、良質なインプット(知識の吸収)です。
アウトプット(成果)を出すための「引き出し」がまだ少ない時期だからこそ、スポンジのように知識を吸収する必要があります。
しかし、帰宅後は疲れてクタクタ、休日はリフレッシュしたい…というのが本音でしょう。だからこそ、「通勤時間=インプットタイム」と決めて、生活リズムに組み込んでしまうのが最も効率的な戦略です。意志の力に頼らず、電車に乗ったら自動的に勉強モードに入る「習慣」を作ってしまいましょう。
一流サラリーマンが電車・バスの中で「やっている」4つの習慣

では具体的に、デキる人たちは揺れる車内で何をしているのでしょうか?
明日からすぐにマネできる、一流サラリーマンが実践している「4つの鉄板習慣」を紹介します。
【読書】ビジネス書や教養書で先人の知恵を借りる
古典的ですが、読書はコストパフォーマンス最強の自己投資です。
仕事の進め方、人間関係の悩み、メンタルの整え方など、あなたが今直面している課題の答えは、たいてい本の中に書かれています。
- ビジネス書:即戦力となるスキルやマインドセットを学ぶ
- 小説・エッセイ:語彙力、想像力、雑談力を磨く
- 伝記:成功者の思考プロセスを追体験する
これらをバランスよく読むことで、知識の幅だけでなく人間としての深みも増していきます。
満員電車なら「耳で聴く読書(オーディオブック)」が最強
「満員電車で本なんて広げたら迷惑だし、そもそも無理!」
そんな声が聞こえてきそうですが、現代にはオーディオブック(Amazon Audibleなど)という強力な武器があります。
- メリット1:スマホとイヤホンがあれば、両手が塞がっていても読書可能
- メリット2:倍速再生(1.5倍〜2倍)で、情報の吸収速度を上げられる
- メリット3:目が疲れないので、出社後のPC作業に影響しない
吊革に捕まりながら「耳」でインプットする。これこそが、現代のスマートな通勤読書術です。
【ニュース】日経・NewsPicksで「社会の流れ」を掴む
一流は情報の鮮度に敏感です。
特に、以下のアプリやサイトを活用して、世の中の動きを定点観測しています。
- 日本経済新聞(電子版): ビジネスの共通言語。上司や取引先との会話に必須。
- NewsPicks:ニュースに対する専門家のコメントを読むことで、多角的な視点が養える。
- X(旧Twitter): リアルタイムのトレンドや、業界の有識者の意見をチェック。
芸能ゴシップではなく「業界動向」をチェックする視点
ここで重要なのは、「誰と誰が不倫した」といった芸能ニュースではなく、「自分の仕事に直結するニュース」を見ることです。
- 「円安が進んでいるから、輸入資材のコストが上がるかもしれない」
- 「競合他社が新しいAIサービスを発表したな」
ニュースを単なる情報として消費するのではなく、「で、自分(自社)にはどう影響する?」と考える癖をつけましょう。この思考訓練が、会議での鋭い発言につながります。
筆者もしていた【資格勉強】昇進・転職に直結するスキルを磨く
通勤時間は、資格勉強のゴールデンタイムでもあります。
家だとテレビやベッドの誘惑がありますが、電車やバスの中は「やることが限られている」ため、意外と集中力が高まる環境なのです。
- TOEIC:英語力は年収アップやキャリアの選択肢拡大に直結しやすい。
- 簿記:会社の数字(お金の流れ)を理解することは、ビジネスパーソンの基礎教養。
- ITパスポート/基本情報:どの業界でも必須となりつつあるITリテラシーを証明する。
私がオススメするのは、生きていく上で非常に役に立つ「ファイナンシャルプランナー」と、会社の数字が分かるようになる「簿記」の資格取得です。
通信講座ではスマートフォンで講義を視聴できたり、問題の解答もでき、空き時間にいつでも勉強が可能です。
簿記、ファイナンシャルプランナーの資格取得は「クレアール」がオススメです。
アプリや単語帳を使った「隙間時間」学習法
重たいテキストを開く必要はありません。スマホアプリを活用しましょう。
また、資格講座によってはスマートフォンで回答したり、講義を視聴できる通信講座もあります。
- 一問一答アプリ:1分あれば1問解ける。
- 単語帳アプリ(Ankiなど): 苦手な箇所だけを効率的に反復学習。
- 動画講義:5分〜10分の短い動画で要点を理解。
「次の駅に着くまでに英単語を10個覚える!」とゲーム感覚で取り組むと、あっという間に目的地に到着します。
筆者もしている【YouTube】エンタメではなく「学び」のツールとして使う
YouTubeは暇つぶしの道具だと思っていませんか?
実は今、YouTubeは「無料のビジネススクール」と言えるほど、良質な教育コンテンツで溢れています。
私も通勤時間の徒歩や電車の中では、画面を見なくてもいいノウハウ系のチャンネルを聞いています。これを聞いていると、自分の知らなかったことだったり、資格取得の勉強中にながら聴きをしています。
ビジネス系YouTuberやTEDでプレゼン力を盗む
- 中田敦彦のYouTube大学:歴史、経済、文学などをわかりやすく解説。話の構成力が勉強になる。
- 【簿記系 YouTuber?】ふくしままさゆき:簿記3級、2級について詳しく無料で教えてくれます。
- 脱・税理士スガワラくん:税に関する情報を面白く伝えてくれます。
- 両学長 リベラルアーツ大学:お金にまつわることを教えてくれます。
- 学識サロン:いろいろな本の紹介をしています。
一流は、動画の内容だけでなく、「この人の話し方はなぜ惹きつけられるのか?」「サムネイルやタイトルの付け方は?」という発信者側の視点も同時に学んでいます。
差をつけるために追加したい「+α」の朝ルーティン

インプットだけでなく、その日の仕事をスムーズに進めるための「準備」も通勤中に行うのが賢い方法です。
【タスク整理】今日のゴールを明確にしてロケットスタートを切る
スマホのメモ帳やToDoリストアプリを開き、今日やるべきことをリストアップします。
- 今日絶対に終わらせるタスク(Must)
- できればやりたいタスク(Want)
- 誰に連絡・相談が必要か
これを通勤中に整理しておくだけで、出社してPCを開いた瞬間に「えっと、何からやろうかな…」と迷う時間がゼロになります。この数分の差が、定時退社できるかどうかを決めると言っても過言ではありません。
【メール下書き】始業直後のレスポンス速度を上げる準備
朝一番で送るべきメールやチャットの文面を、通勤中にスマホで下書きしておきます。
始業チャイムと同時に送信ボタンを押すだけにしておけば、相手には「朝からレスポンスが早くて仕事ができる人」という印象を与えられます。特に、前日の飲み会のお礼メールや、緊急度の高い案件の連絡はスピードが命です。
【自己対話】昨日の反省と今日の目標を1分で振り返る
- 「昨日は説明が長くなってしまったから、今日は結論から話すように意識しよう」
- 「今日は集中して資料を作り切りたいから、午後はチャット通知を切ろう」
このように、自分自身と短いミーティング(作戦会議)を行います。メンタルを整え、その日のモチベーションをセットする大切な時間です。
逆に一流は「やっていない」こと【そのスマホ操作に注意】

「やること」と同じくらい重要なのが、「やらないこと」を決めることです。
もし以下の行動を無意識にやっているなら、それはあなたの貴重なリソースを浪費しているサインかもしれません。
【ゲーム】レベル上げをするのは「ゲームキャラ」ではなく「自分」
スマホゲームは楽しいですし、息抜きも必要です。しかし、朝の通勤時間は脳が最もフレッシュなゴールデンタイム。
その貴重なエネルギーを、ゲームキャラクターのレベル上げに費やすのはあまりにももったいない行為です。どれだけ課金してキャラを強くしても、現実世界のあなたのビジネススキルは1ミリも上がりません。ゲームは「帰宅後のご褒美」にとっておきましょう。
【目的のないSNS】他人のキラキラ投稿を見ても給料は上がらない
InstagramやTikTokをなんとなくスクロールして、友人の旅行写真やインフルエンサーのキラキラした生活を見ていませんか?
他人の人生を眺めて「いいなぁ」と羨んだり、「自分はなんて地味なんだ」と落ち込んだりしても、あなたの給料は上がりません。むしろ、朝から自己肯定感が下がり、メンタルが消耗する原因になります。情報は「取りに行く」ものであり、「流れてくるものを浴びる」ものではありません。
【二度寝】電車での睡眠は質が低く、逆に疲れが溜まる
「昨晩遅かったから電車で寝て体力回復しよう」と考える人も多いですが、揺れる車内での睡眠は質が低く、脳が十分に休まりません。
不自然な姿勢で寝て首を痛めたり、乗り過ごしの不安で交感神経が高ぶったりと、逆に疲れが溜まることもあります。もし睡眠不足を感じるなら、通勤中に寝るのではなく、夜早く寝ることで解決するのが一流の自己管理(コンディション管理)です。
明日からできる!三日坊主にならないための通勤ハック

「意識高く頑張ろうとしても、結局続かないんだよな…」
そんなあなたのために、無理なく習慣化するための小さなハックを紹介します。
まずは「片道15分」だけ意識高い系になってみる
いきなり「往復2時間全部勉強!」と意気込むと、3日で挫折します。人間の意志力はそこまで強くありません。
まずは「行きの電車の最初の15分だけ」とハードルを極限まで下げましょう。15分経ったら、あとは好きな音楽を聴いてもOK。慣れてきたら徐々に時間を延ばせばいいのです。「0か100か」ではなく、「まずは1」から始めましょう。
ノイズキャンセリングイヤホンで「自分だけの書斎」を作る
物理的に集中できる環境を作るには、道具への投資が効果的です。
高性能なノイズキャンセリングイヤホン(AirPods ProやSony、Boseなど)をつければ、電車の走行音や周囲の話し声がフッと消え、一瞬で「自分だけの静寂な書斎」が出来上がります。この没入感は、一度味わうと手放せません。2〜3万円の投資で、毎日の通勤時間が快適な学習空間に変わるなら安いものです。
「電車に乗ったらスマホの配置を変える」という小さな工夫
スマホのホーム画面の1ページ目に、ゲームやSNSアプリを置いていませんか?
これだと、無意識に指が動いてアプリを開いてしまいます。
- 1ページ目:Kindle、ニュースアプリ、学習アプリ、メモ帳、カレンダー
- 2ページ目以降:SNS、ゲーム、動画アプリ
このように配置を変えるだけで、「あ、勉強しなきゃ」という意識付け(ナッジ)が働き、誘惑に勝ちやすくなります。環境を変えることが、習慣を変える近道です。
まとめ:通勤時間を制する者はキャリアを制する

通勤時間は、単なる「移動時間」ではありません。
「未来の自分のために使える、最強の自己投資タイム」です。
- 読書・ニュース・資格・YouTubeで知識をインプットする
- タスク整理でロケットスタートの準備をする
- ゲームや無駄なSNSで時間を浪費しない
- まずは1日15分から小さく始めてみる
今日から、電車やバスに乗ったらスマホを取り出す前に、一度深呼吸して考えてみてください。「今、自分は一流の習慣を選べているか?」と。
その小さな積み重ねが、数年後に誰も追いつけない大きな差となって現れます。さあ、明日の通勤から景色を変えていきましょう!
